fruits+ 市安商店

今日も、やっぱり果物日和 ♪

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果物屋を上手く利用しよう (^^♪

蜜入り林檎

皆さんも御存知のように、うちは近江町いちば館で果物屋をやってます。
最近は、観光客やら外人さんが多いんでチョッと…と思ってらっしゃる方も多いかと思いますが、基本的に近江町市場は地元のお客さんが第一!
まぁ、歩きづらかったり、金澤人の意に反するような行動等が見受けられるのは否めませんが、とにかく近江町市場へ買い物に来て下さい。みんな地元のお客さんが来てくれるのを心から待ち望んでます。

で、そろそろ本題(上のような話をしだすと長くなるので)

最近の方々はセルフ方式での買い物に慣れているせいか、せっかく近江町市場に来てもお店の人とあんまり話さないんじゃないのかなぁ…って思ったりもします。先ずは、お馴染みの店を作って、早い話が常連さんになって、お店の人に何でも訊いてみることです。
基本はそうなんですが、果物屋的にはチョッと困った問い掛けもあるんですよね…
「何が一番美味しいですか?」ってやつw
果物屋に限らず、近江町市場ってとこは専門店の集合体なので、カッコよく言うならセレクトショップw
自分たちの目利きで、中央大通りからその時期に一番美味しいと思うものをチョイスして並べているわけです。
ですから、店主にしてみれば、うちにある物全部が美味しい❢❢との自負があるわけで、何が一番と言われても答えようが無いのが本音。

特に果物なんて言うのは、基本的に嗜好品なので、Aさんが好きでも、Bさんは嫌いって場合が往々にしてあるわけです。
「イチゴと林檎、どっちが美味しいですか?」って訊かれて、あなたは答えられますか?w
一応、一番旬のものはこれこれですってお伝えしますが、こういった感じのものを食べたいんですけどとか、こんな人にプレゼンしたいんですけどと言うように、大まかな要望を具体的にお伝え頂けると有り難いですね。
そこから会話がスタートして、どんな風に使いますかとか、どんな食べ方がご希望ですかという辺りからこちらとしてはアイテムを絞り込んでいけるわけです。
例えば林檎、硬めの林檎がとか、酸味の少ない林檎がとか、蜜の入った林檎がとか、自分で食べる、ギフトにする、人数はこれくらい…etc.
そんな風にある程度具体的に言って頂ければ、じゃぁ硬めの林檎はふじがいいね!とか、ギフトにはこだわりの「あいかの香り」がおすすめだよとか、お答えのしようもあるわけなんですね。
お子さんが食べるとか、お年を召した方食べるとかでもチョイスする基準も変わってくるので、なるべく具体的にお伝え頂けると有り難いですね。

果物屋に限らず近江町市場のお店の方々は、お馴染みさんの好みや家族構成その他諸々の情報もインプットされているので、中央卸売市場へ仕入れに行った時なんかも、結構お客さんの顔を思い浮かべながら仕入れたりしてるんですよ。
「〇〇出たさけ、今日辺りあんた来っかと思て持ってきてあれんぞ!どや、持ってかんか?」とか、
「いい〇〇入ったさけ、並べんとあんたのために取っておいてんぞ!どや、これ旨そうやろ~」とか言った会話は、結構耳にしたりもします。
どうしてもこんな品物が欲しいと言われれば、血眼になって探して来たりもします。
みんな、市場や料理人の方、お客さんからと多方面から仕入れた情報をいっぱい持っています。それを話したくてうずうずしているんですよねw
それを上手く引き出してもらえるといいと思いますよ。

近江町市場では、対面販売が基本。お客さんと商品(多くは食べ物)の間に我々という「人」が介在します。
商品のやり取りだけではなく、情報のやり取りや、言葉のキャッチボールを楽しむのも近江町市場の魅力の一つだと思います。
話していると横から話好きなオバちゃんが割り込んで来てチョッと変わったコツを伝授してくれたり、プロの料理人の方がワンポイントアドバイスをくれたりすることもあったりします。だから、近江町市場では沈黙は金ではありません!w どんどん話しましょう!

品物が回り、お金も回る、そして情報も人情も回ってみんなが笑顔になる、そんな楽しい近江町市場でありたいと思ってます。
お客さんも一緒にその輪の中に入ってくれてこそ、真の意味での金沢の台所たりうるのだと思うので、みんなで楽しい近江町市場にしていきませんか。

段々話が取り留めも無い方向に進んでしまったようなので、本日はこれまでw

2018年11月30日 19:23

さて、どう説明したもんか…

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ある意味、インバウンド消費の恩恵を受けている果物屋ではありますが、
中国系の方々が柿に興味を示されるのは分かるのですが、金澤はどちらかというと「渋柿文化圏
そのメインとなるのが、この辺りで言うところの「さわし柿

店頭に並んでいる柿の8割方は「紋平柿」をはじめとするさわし柿です。

さわし柿」とは、ご存知のように渋柿をアルコールや二酸化炭素などのガスを使って渋抜きして甘くした物。
当然、渋を完全に抜くには、外気温にもよりますが7~10日間かかります。
ですから柿のへたは、時間の経過とアルコールやガスの影響でこのような状態になります。

まぁ、地元の方々はそれを理解しているので、特に気にはしないのですが、
中国系の方々は、そのさわし柿をどれもこれも裏返しにして、ヘタの具合を見ているようなのです(汗)

高級な柿に被せてあるフルーツキャップも外してチェックするんですよ!

果たして、これをどう説明したものか…
長々と説明するのも大変なことだとは思いますが、語学力も心許無いしw

で、心の中で「え~クソ❢」と思いながら、悶々とした日々を過ごしているのでありました。

 

2018年11月16日 18:47

「紋平柿」が渋い時には…

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毎年、数名の方に言われることがあるのですが
「あんちゃん、昨日の紋平柿渋かったわ!」って…

1個食べてみて渋い感じがする、そんな時には、これが甘いかこれが甘いかと次々と皮を剥かないことです!

紋平柿などのさわし柿は、脱渋処理をしてあるのである程度の時間が経過すれば渋は抜けます。
1個食べてみて少し渋いと感じた時は、残りの柿をポリ袋に入れて口を縛って常温で2~3日放置して下さい。
そうすれは、殆どの場合渋は抜けていきます。

入荷したての柿ほど、若干渋みを感じる事があるので、余裕がある場合は、触感が硬いと感じたものは常温で2~3日寝かせてから順番に食べると良いと思います。
これからの季節、気温が急に下るひが続くことがありますが、そのような時は、産地が想定した脱渋時間よりも、完全に脱渋するのに時間がかかることがあります。寒い日が続いているなと思ったときにも、2~3日寝かせてから食べるのをお勧めします。

紋平柿をはじめとするさわし柿は、皮の赤みが少し濃くなって、触った感じがしっとりとしてきた状態の方が、より甘みが強くジューシーな食感になります。(食感の好みには個人差がありますが…)

それと、柿は全般に、皮と実の境目が渋く感じることが多いので、甘柿も含め、柿の皮は少し厚めに剥くと良いでしょう。

実りの秋、地物のさわし柿を美味しく食べて、来る冬に備えましょう (^^)v

ただし、甘い柿はそれなりに糖分も多いので、食べ過ぎにはご注意をw

2018年10月31日 14:58